日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社

AR・VR|コラム

23.12.26

3Dカタログのメリットと作り方

AR・VR|コラム

23.06.23

3Dカタログのメリットと作り方

3Dカタログとは

3Dカタログの定義

3Dカタログとは、商品の3DCGデータをWebサイト上の3Dビューアーなどに公開することで、視点を自由に操作して閲覧できる機能を持ったカタログです。
3Dカタログの定義

3Dカタログの特徴

カタログWebサイト上に3Dビューアーを埋め込み、3Dビューアー上で商品の3DCGデータを表示させることによって、バーチャルに現物確認ができます。場合によっては商品の3DCGをAR(拡張現実)表示にも対応させることで、商品をスマートフォンのカメラ越しに、自分の部屋に原寸大で置いてみることも可能です。



従来のカタログとの違い

従来の商品カタログは、事前にアングルを決めて撮影された商品写真を表示するものでしたが、3Dカタログでは、ユーザー自身が商品の見たい角度や見たい箇所を、自分で操作して見ることができるのが特徴となります。
また、見る視点を変更する以外にも、商品のカラーバリエーションや表面の質感を変更するなどのシミュレーションが出来たり、商品に当たる光の強弱や角度を変更したり、商品のメカニズムを説明するアニメーションを追加したりできることも、3Dカタログならではの特徴と言えます。

3Dカタログのメリット

ユーザー体験の向上

商品を3Dビューアーによってユーザーが自由に操作できることによって、実際に手に取って見るのに近い、実感を伴った見せ方が可能となります。



詳細な商品情報の提供

商品を3Dデータとして見せることが可能なため、光の反射による表面の質感表現もリアルに確認することが出来るようになります。
また、商品の細かなパーツごとの説明キャプションも、3D空間上で各パーツごとに配置することによって、より分かりやすく提示することが可能です。

販売促進

3Dカタログでは、商品を回転させたり、カラーバリエーションを組み合わせるなど、ユーザー自身が能動的に商品を操作することになるため、より商品に対する積極性や興味の度合いを高めることも可能となり、販売促進にもつながります。

顧客満足度の向上

3Dカタログによって事前にリアルかつ詳細な情報を得ておくことで、商品への理解が高まり、購入後の具体的な利用シーンもイメージしやすくなるため、事前の情報不足によるイメージの不一致を避けることができ、返品率の低下や、顧客満足度の向上も期待できます。

3Dカタログの使用例

工業製品のカタログ

工業製品を3Dカタログにすることによって、製品が分解されて内部構造が確認できるようなアニメーションを閲覧したり、製品の断面を見せたり、一部のパーツを透明化して見せるなど、通常では難しいような様々な見せ方が可能となります。
また3Dビューアーで見せるのと同時に、ARビューアーも設定しておくことで、今いる場所に原寸大で3D表示することも可能となります。
工業製品のカタログ

建築、住宅関係

建材を見比べたい場合には、写真だけでは質感まで確認することが難しいです。3Dカタログであれば、リアルな質感を付与した建材の3Dデータさえあれば、現物を確認するかのように、リアルな光の反射で色や質感の確認が可能となります。なお、建材のリアルな質感は、当社の「マテリアルスキャン」によって、3Dデータで使用可能なマテリアルデータを生成することが可能です。従来は素材見本帳を取り寄せる必要があったシーンでも、より簡単にWeb上で事前確認ができるようになります。



美術館、博物館関係

作品や文化財は、3Dスキャナーやカメラによる3Dキャプチャによって、3Dデータ化することが可能です。この文化財3Dデータを3Dカタログの形でストックしてWebサイト上に公開することで、普段は一般公開しづらいような、倉庫に眠っている貴重な文化財も、常時公開して鑑賞や学習のために活用することが可能となります。また、作品の細部を解説するためのキャプションも3D空間上の正確な位置に配置することもでき、理解促進につなげることが出来るようになります。
美術館、博物館関係

3Dカタログの制作方法

まず、商品の3DCGデータを制作する必要があります。お客さまから商品の3DCADデータを頂いて制作する事が多いですが、3DCADデータが無い場合には、2Dの図面や商品の写真を参考に制作する事もあります。
商品が持つ表面材質のリアルな質感を3DCGで表現したい場合は、材質の参考見本をいただいたり、表面素材をマテリアルデータ化する「マテリアルスキャン」をして、リアルな質感を再現する事もできます。
ここでの3DCGはWebサイト上で表示する事が目的のため、Web上での表示の待ち時間を少なくするために、3DCGのファイルサイズをかなり軽量化して制作する事が重要となります。
3DCGが完成すると、Webサイト上で表示可能な3Dビューアーを用意し、そこに3DCGが見やすく表示されるように、視点や照明などの設定を行っていきます。
最後に、この3Dビューアーをお客さまのWebサイト上に埋め込んで公開する事で、Webサイト経由で、多くの方々が商品を3DCGで確認できるようになります。

3Dカタログは日本写真印刷コミュニケーションズにお任せください

当社では3Dカタログの制作サービスを提供しています。3Dカタログの制作は、通常はWebアプリ開発からのスタートとなるため、比較的予算が掛かってしまいますが、当社では既存の複数のアプリを組み合わせて提供するため、安価に、スピーディーに提供させていただく事が可能となっております。
ぜひ一度、お気軽にお問い合わせくださいませ。

制作事例

住設・内装関連

住宅設備や内装材を制作・販売されているお客さまからのご相談で、システムキッチンの3Dビューアーを制作しました。商品を3Dで見せるだけではなく、複数のパーツに対して、色や材質が変更できるシミュレーターや、3Dアニメーションを追加しています。



教材関連

文部省検定教科書を制作されている出版者様へ、歴史の授業で使用するためのデジタル教材として、Webサイト上で見る事ができるリアルな縄文土器の3Dビューアーを提供いたしました。ここでは、3Dスキャナーにより制作された3DCGがWeb上で閲覧できるようにしました。

まとめ

これまでは商品の立体的な形状を、2次元の平面画像に落として閲覧する事が当たり前だったのですが、個人のモバイル機器や通信回線などが進化した事で、Web上サイトで現物の立体形状をそのまま3Dにて簡単に見ることができるようになりました。一般的に商品カタログでは、対象商品の情報を分かりやすく伝えることが求められますが、現物を直接手に取って確認するのに近い体験が提供できる3Dカタログは、カタログの読者にとっても有益なツールとなります。さらにデザインシミュレーター機能などによって、顧客が商品に対して積極的な姿勢で関わることが出来るようになるため、興味喚起という面でも有効です。ぜひ一度、3Dカタログの活用を試してみてはいかがでしょうか。

【3Dビューアーについてはこちらをご欄ください】 3Dビューアーサービス
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