AR・VR|コラム
23.06.30
Webカタログの最先端|3Dを駆使した次世代の魅せ方
AR・VR|コラム
23.06.23
Webカタログの最先端|デジタルを駆使した次世代の魅せ方
カタログの役割
一般的にカタログとは、沢山の物品を一覧で見せたり、検索して素早く探し出すことのできるツールです。
特に商品カタログや通販カタログは店頭での商品陳列と同じような意味を持つので、単なる商品目録ではなく、商品をいかに見栄え良く見せるかが重要となります。
Webカタログとは
Webカタログとは、Webブラウザ上で閲覧できるカタログのことで、Webページで直接見られるものや、紙媒体のカタログをまとめてPDF化し公開したもの、さらには専用のWebビューアーアプリで閲覧するものなどがあります。これらのWebカタログには、検索機能が優れていたり、関連情報にジャンプできるリンクが設置されていたり、一覧表示と詳細表示を切り替えられたりなどの便利な機能が備わっていることが多いです。
Webカタログのメリット
リーチさせやすい
紙媒体カタログとの比較した場合、紙媒体のカタログは、物理的な印刷費がかかるため、採算性を考えると、自社顧客の中でもロイヤリティの高い対象に絞り込んでカタログを発送することが望ましいのですが、Webカタログは比較的不特定多数に見てもらいやすく、また公開することで検索エンジンの検索対象にもなり得るため、よりライトな層も含めたアプローチ手段として活用できます。
保存が容易
ユーザーにとってWebカタログは、物理的なスペースを占有せず、お気に入りの物品を保存しておく機能なども利用可能なため、保存が容易です。
一方で発行者にとっては、掲載内容が一部変更となった場合にも必要な箇所のみ随時更新が可能であるため、一度制作したカタログを継続的に活用していくことが可能となります。
リード情報の獲得が可能
Webページであればアクセスの計測が容易で、どのように見られているかを知ることができます。さらに、WebカタログからWebサイト上の問い合わせフォームに誘導することで、見込み客の情報を獲得することも可能なので、自社商品に興味を持っている顧客へ効率的にアプローチすることが可能です。
Webカタログの課題
Webカタログを制作する場合、既存の紙媒体カタログをPDF化してそのままWeb上に公開されている場合も多く、Webカタログならではの利点を活かせていないものが多いのが現状です。
せっかくWebカタログとして公開するのであれば、Webブラウザに最適化した形に作り替えて公開することで、様々なタイプの便利なカタログ内検索機能を付加したり、ページの表示方法を変更したりするなどのWeb独自の機能追加を行うことが可能となります。
3Dビューアーを使った最新Webカタログ
このような形でWebカタログを公開するときに活用できる新しい見せ方として、「3Dビューアー」があります。自社商品を、3DCGとして公開し、ユーザーが自身の操作によって好きな角度から閲覧できるようにすることができます。対象商品をよりリアルに、網羅的に見せることが可能です。
Webカタログに3Dビューアーを活用することのメリットは下記のようなものがあります。
完成前の製品をリアルにPRできる
3DCGなので、現物がまだ完成しておらず、商品撮影ができないタイミングであったとしても、先行してビジュアルを公開することが可能です。
製品表面の質感をリアルに再現することができる
3DCGをリアルに見せるためには、CGの表面に質感があることがとても重要です。現物と同じようなリアルな質感データを3DCGに加えることで、写真だけでは分かりづらいような質感までもリアルに伝えることが可能です。
製品表面の色替え、素材替えなどのバリエーション作成も容易
3DCGであれば、表面の色や質感なども比較的容易に変更することができます。Web上でのデザインシミュレーションにより、ユーザー自身が好みの外観をシミュレーションすることも可能となり、購買に繋がりやすくなります。
AR(拡張現実)コンテンツとして利用できる
3Dビューアーには、そのままAR(拡張現実)表示が可能なものもあります。ARを活用すれば、スマートフォン等のARカメラ越しの現実空間に原寸大の製品を置いて、目の前の空間上でサイズ感や形状などをリアルに確認することができます。
日本写真印刷コミュニケーションズの3Dビューアー技術
多種多様な分野のお客さまにご提供
弊社では美術館・博物館様や教科書出版社様、機械メーカー様に至るまで、業界を問わず多様な業種の多くのお客さまに3D・XR技術・コンテンツのサービスをご提供させていただいております。それぞれ目的や用途の異なる多様なお客さまそれぞれに対して、最適な3Dソリューションをご提案しています。
3Dデータの利活用の展開も
3Dビューアーで表示する3DCGデータを利用して、さまざまなシーンでの活用展開を支援する事も可能です。弊社では、自社独自のARビューアーアプリ「カザスマート」を提供しております。お客さまごとにオリジナルのARアプリをゼロから開発するとなるとまとまった予算が必要となります。弊社では、カザスマートのような既存アプリをご活用いただいたり、様々な外部プラットフォームを最適な組み合わせでご提供することにより、極力コストを抑え、初めてのお客さまにも3Dスモールスタートがしやすい内容にて提案をさせていただいております。
リアルとデジタルを融合
弊社は紙媒体における多くのカタログ製作の実績があり、重要文化財や製品撮影が可能な撮影スタジオも保有しております。特に製品のリアリティを追求される場合には、製品表面の質感(マテリアル)を高精細カメラで撮影して3Dデータ化するような「マテリアルスキャン」サービスや、製品の形状を撮影によってリアルに3D CGで再現する「フォトグラメトリ」といったサービスもご提供しています。
既存のWebカタログを3D化する日本写真印刷コミュニケーションズの3Dビューアーサービスについて
もしお客さまがWebカタログを既にお持ちであれば、まずは特定の新製品や注目商品といったものから3Dビューアーを活用してスモールスタートで始めてみることをおすすめします。
弊社にご相談いただければ、スタートするために必要なことなどを弊社にてアドバイスさせていただきます。カタログの対象物が工業製品なのか、教材なのか、文化財なのか等によって最適な手段をご提示して、効率的なコストで実現できる組み合わせを検討させていただきます。
実績
弊社では様々な分野での実績がございます。下記にてその一例をご紹介します。
文化財関連
美術館での展覧会に合わせ、Webサイト上にも出品作品一覧と言う形で作品写真がWebカタログが公開されていました。これらの貴重な収蔵品を弊社にて3DCG化して、Web上の3Dビューアーで公開。学芸員の方にも承認いただけるようなリアルな3DCGとして制作。来場者のみならず多くの方々が作品に興味を持っていただけるきっかけとなりました。
工業製品関連
大型の工業製品を展示会で紹介する場合に、現物を展示するには輸送や展示のコストが掛かります。
そこで、製品をCADデータから3DCG化して、3DビューアーおよびARによって原寸大でリアルに表示。機械の断面図や動きの3Dアニメーションも追加することで、説明のクオリティをアップさせるとともに、コスト削減・業務効率化につなげました。
教材関連
ギガスクール構想により教育の現場にもタブレット等のデジタル機器を使ったツールが浸透してきています。現場では学生に対して学習内容に興味を持ってもらい、記憶に定着させるコンテンツが求められています。
学校の教材資料として使われる土器などのリアルな3DCGを、Web上で閲覧できる3Dビューアーにして埋め込み、各自が自由に閲覧可能な副教材としてご提供させていただきました。
飲食業界
期間限定で実施される季節のフェアメニューを3DCG化してWebサイト上の3Dビューアーによって、バーチャルの食品サンプルとして公開。また3DCGの料理を、原寸大で目の前のテーブル上に置くことができるARコンテンツも制作しました。サイズ感も確認でき、リアルで食欲を誘うような3DCGとして提供いたしました。
下記ページにて実績紹介
まとめ
Webカタログに3Dビューアーを追加することによって、よりリアルに訴求できるとともに、ユーザーが製品とインタラクティブ(相互作用的)に関与することになるため、より製品に対する興味喚起につながり、記憶にも定着されやすくなります。
世の中のトレンドとしてDXの動きが盛んですが、3DCGを活用することによって業務効率化に繋げることも可能です。ユーザーの持つ端末も、ますます簡単に3D表示ができるものになってきているため、現在3Dビューアーの活用は大きな可能性があると言えます。
【3Dビューアーについてはこちらをご欄ください】
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