AR・VR|コラム
24.11.12
「建材選びにもDXの波 次世代向けのデジタルサンプル帳を作るには」
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24.11.12
「建材選びにもDXの波 次世代向けのデジタルサンプル帳を作るには」
AR・VR|コラム
24.11.12
「建材選びにもDXの波 次世代向けのデジタルサンプル帳を作るには」
定番のサンプル帳(見本帳)とは、建材メーカーや生地メーカーが自社商品を紹介するために、実際の商品自体を切り貼りしたり、商品の撮影画像を網羅的に掲載したりするカタログ的なツールのことです。 当社も昔から多くのメーカー様のサンプル帳(見本帳)製作のお手伝いをしてきました。商品の実物をお預かりして色見本とし、印刷されたときの商品画像の色調としっかりと合わせ込むカラーマネジメントの技術を培ってきました。
営業面で大変頼りになるサンプル帳ですが、デメリットがあるのも事実です。製作するのにとても手間がかかるので企画から納品にいたるまで半年くらいかかるのはよくある話。重くてかさばるため配ったり保管したりするのも大変。製作工程もコストがかかります。
また、どうしても商品本来の特徴や魅力を十分に表現できないケースもあります。現物が切り貼りされたとしてもどうしてもサイズが小さいため全体を見せることが不可能です。また様々なアングルから撮影した写真を載せたとしても、写真(2Dの静止画)ではその質感やテクスチャ再現が難しいタイプの商品もあります。
近年はインターネット環境や通信インフラが整備され、PCのみならずスマートフォンやタブレットなどデジタルデバイスも広く一般に普及しました。紙媒体としてのサンプル帳やカタログのために制作したデータを活用して、ウェブカタログやデジタルサンプル帳に展開することも常識となりました。そして最近は建材を比較検討したり売り買いしたりする場面もウェブのプラットフォームで、という流れが広まりつつあります。さらにはコンピューターシステム内で3Dソフトを用いて建物の設計プランをデジタル化するBIM(Building InformationModeling)の導入により、設計業務のDX化が一段と進むとされています。今後の設計場面において採用されやすい商品データをメーカー側は用意していく必要性が高まっています。
ウェブ上の商品ページにおいて、「普通の写真だけでは自社商品の特徴や魅力やが伝えきれていないな」と感じることはないでしょうか? 単純なカラーバリエーションであれば写真で表現可能ですが、商品の持つ質感(テクスチャー感)の魅力をアピールしたい場面においてはマテリアルスキャンが力を発揮します。
設計士は数多くの商品群の中から候補となる銘柄を絞り込みます。設計士に対して強い印象を与えるためには、商品をマテリアルスキャンしたテクスチャー再現データによる次世代型デジタルサンプル帳の効果が期待されています。